電撃コンセント

このプロジェクトは、私自身の子育ての経験から生まれました。ある日、まだ幼かった子どもがコンセントに金属製のおもちゃを差し込もうとしているのを見つけ、思わず声を上げて止めたことがあります。もし気づくのが遅れていたら…と考えると、今でもゾッとします。こうした家庭内の「ヒヤリ」とする瞬間は、どの家庭でも起こりうるものです。

そこで、子ども自身が「コンセントに物を入れるのは危険な行為だ」と自ら体験を通じて学べる装置を作りたいと考えました。

この体験機は、子どもが誤ってコンセントのソケットに異物を差し込み、感電や火災といった事故につながる危険性を、体験を通じて認識させることを目的としています。見た目は実際のコンセントが設置された壁のように作られたモックアップを使用し、子どもが好奇心でソケットに物を差し込むと、強い警告を発する仕組みになっています。具体的には、ソケットに異物が入るとLEDが激しく点滅し、同時にスピーカーから「バチッ」といったショートを模した音が鳴り響きます。この驚きの演出により、子どもに「危ない」「やってはいけない」という感覚を直感的に理解させることができます。あくまでも安全に配慮した構造で設計されており、実際の電流は一切使用せず、視覚と聴覚を通じて危険性を学ばせる教育的な体験機となっています。家庭や保育施設での安全教育に役立てることを想定しています。

投稿者:

某開発会社で活躍するベテランエンジニア。

投稿日: カテゴリー Others, Home